「プロペシアを飲んでいるのに全然毛が生えてこない!」
そう嘆く声がネット上でもよく見られます。プロペシアはあくまでもAGA治療薬なので、脱毛の種類によっては効果を発揮しないのです。
でも、ここを読めば安心です。
プロペシアが効かない脱毛症
プロペシアが効かなかった時に使用すべき薬
プロペシアが効かない原因とその対策をしっかりと学んでおきましょう。
もくじ
プロペシアはAGA以外の脱毛症には効かない
プロペシアはAGA治療薬で、それ以外の脱毛症には効かない場合があります。
プロペシアが効かない脱毛症は以下の通り。
- 薬剤性脱毛症
- 瘢痕性脱毛症
- 脂漏性脱毛症
- 円形脱毛症
それぞれ見ていきましょう。
薬剤性脱毛症
特定の薬の服用で生じる薬剤性脱毛症は、その薬が原因で抜け毛が起こるので、服用の中止以外で改善できません。AGA治療薬のプロペシアも効かないので、使用を始める前に脱毛原因を特定することが必要です。
瘢痕性脱毛症
一方では、瘢痕性脱毛症も、プロペシアの適用範囲外となっています。瘢痕性脱毛症は、外傷や火傷などで毛が生えなくなる脱毛症です。傷が毛穴を塞いでしまったり、毛包を傷つけているので、プロペシアで改善できる脱毛症ではないのです。
脂漏性脱毛症
皮脂の異常分泌で炎症が発生する脂漏性脱毛症も、AGAの治療薬では対処が難しい疾患です。
AGAと併発しているケースもありますが、まずは皮脂の分泌を正常化して、炎症を改善しなければなりません。
円形脱毛症
ストレスが原因とされる円形脱毛症も、プロペシアでは治療することのできません。ストレス以外にも、アレルギーや自己免疫異常説が存在しますが、いずれにせよAGA治療薬を使っても回復は望めないでしょう。ジヒドロテストステロンが原因ではないからです。
脱毛症は原因がそれぞれ異なります。原因に合わせて最適な治療法を選択しましょう。
AGAの脱毛は、ジヒドロテストステロンの働きによるものなので、このタイプに当てはまる場合ににのみプロペシアが使えます。
プロペシアはAGAを発症させてから時間が経過しすぎていると効かない
プロペシアは薄毛になってからの期間が長いと効かない、という説が存在しています。
理由は、薄毛の期間が長引くことで細胞の老化が進み、毛包幹細胞が衰えてしまうからです。明らかに産毛すらない頭皮は、毛包幹細胞を失っていると考えられるので、プロペシアの治療効果を望むのは困難です。

つまり、AGAを疑いプロペシアで治療を検討するなら、薄毛に気がついてから5年以内に治療を始める必要があるということです。

薄毛が6年や7年目に突入していても、プロペシアの服用で回復できる可能性がないとはいえません。

プロペシアが効かない場合はミノキシジルやザカーロを用いる
プロペシアは世界中で多くの人達が服用していますが、医療機関でAGAと診断されても、薬が効かないといったケースが存在します。

【プロペシアの代替治療法】
- ミノキシジルローション
- ザカーロ
それぞれ見ていきましょう。
ミノキシジルローション
ミノキシジルローションは、外用タイプで、ホルモンや酵素に作用するプロペシアとはメカニズムが異なります。血管を拡張して血流を増やす働きをもたすのです。したがって、体質的な理由でプロペシアが使えなくても、ミノキシジルローションで代替可能できます。
ザカーロ
ザカーロは内服薬の一種ですが、プロペシアとは違って、I型とII型という2種類の還元酵素の働きを阻害します。プロペシアと似た効果を発揮するものの、プロペシア以上の効果に期待できると期待されています。
プロペシアと同じように使えるので、万が一体質的な理由でプロペシアが効かなくても、代替手段として検討できます。成分自体が異なり、実際に代替治療法に活用されています。